「過ぎゆくもの」―これは、2007年10月、埼玉県大宮市にオープンした鉄道博物館に設置された山本容子によるアートワークのタイトルです。鉄道をテーマにした縦3メートル・横10メートルのステンドグラスが、出来上がりました。版画家山本容子はステンドグラスの制作にあたり、まず原画としてイメージを銅版画におこして着彩、またキャンヴァスに油彩で全体を描きました。
今回の展覧会は、博物館の巨大なアートワークにくらべれば小さいけれど、その原点―エスプリの源―をお見せするものです。そして銅版画のイメージがステンドグラスにうつされたときにどのようになるかをみるための、小型の試作ステンドグラスも展示いたします。
そして「過ぎゆくもの」のイメージは、鉄道というテーマに取り組むにあたって、山本容子の脳裡にうかんだ10人の現代の書き手にお願いして書いていただいた鉄道にまつわるエッセイにインスパイアされた世界であり、いわば作家の方たちとのコラボレーションでもあります。 |
|
|
|
| 2007年 エッチング、グワッシュ、パステル、紙 450×150mm |